大学生活なんかくそくらえ

「大学生活なんかくそくらえ!」

こう見出しに大きく書いてしまって少し反省している。

けれど、これは僕にとっては紛れも無い事実である。

 

現在、僕は某旧帝大に通う大学2年生である。

高校ではクラスのほぼ全員が大学進学を目指す、特進クラスに在籍していた。

特に素晴らしい大学進学実績がある高校でもなく、まあ東大・京大が数年に一度、他旧帝大に実質トップの学生が合格するといった感じであった。

1年生の頃から、いろんな先生に「◯◯大学に合格した先輩は1年生の頃から、遅くまで学校に残ってコツコツ勉強していたぞ」とか、「予習・復習を必ずしろ」とか口うるさく言われてきた。

特にこの大学に合格したいとか、そもそもそこまで大学進学魅力を感じてすらいなかった僕は、一応その時は話を聞いて「ふんふん」と思っていたくらいだった。

 

そして高校生活が淡々と過ぎていく。

 

3年生の春頃。僕はすっかり(しっかり?)洗脳され、大学進学をなんとなく目指すようになっていた。特に行きたい大学もなかったので、どうせ行くならクラスでトップくらいの大学に行って自慢できる大学がいいなあと思い、現在通う某旧帝大を志望することにした。今考えても、本当に適当な理由で決めていたなあと思う。

先生たちが言っていたように、予習・復習をコツコツやってきたというわけではなかったが、ちょっとだけ才能があったのでそこまで受験勉強に苦労はしなかった。

3年生の秋頃。センター試験、大学の個別試験が近づいてよりいっそう周り(生徒、先生)のピリピリ感が強くなっていった。ちょっと言い方は悪いけれど、周りの生徒はこのままじゃ受からないみたいな人が多かった。そんな状況にずっと囲まれながら、「ああ、僕ももっと勉強しなきゃ受からないんじゃないか」と不安になっていった。

そうして、やっと本格的に勉強するようになり、自宅と高校を行き来するバスの中でも教科書を読んだり英単語を覚えたりと必死になってやった。家に帰ってからも夜1時、遅い時は2時くらいまで勉強をしていたのを覚えている。朝はいつも5時45分に起きるので、睡眠時間は相当少なかった。

 

そう必死に勉強していると、ある時期からものすごく体調が悪くなっていった。

頭が鉛のように重いとはまさにこのことかという感じで、身体中のだるさがずっと取れず、吐き気をもよおすこともあった。授業を座って受けることもままならないような時もあった。けれど、3年生の12月頃に一切の勉強を中断して休むというのはさすがにダメだろう、これじゃ受からないだろうと思っていたので、それでも無理をして勉強をした。ほぼこれまで通り、夜遅くまで勉強してという生活を続けた。すると、12月末にもう何もできないくらい体調が悪くなってしまった。さすがに寝込んだ。本当に何もできなかった。センター試験の直前まで寝込んでいた。

 

なんとか試験を受けれるくらいには回復して、センター試験を受けた。

手応えとしては、かなり悪かった。自己採点では化学がいつもより30点悪かったのを思い出す。まあ、周りの生徒も「できた!」なんかいう人はおらず、出来が悪く泣いている生徒もいた。

そんな状況を見ると、やっぱり謎の「僕もやらなきゃ」精神が出てきた。

そうして大学の個別試験もなんとか、体にムチを打って受け終えた。

 

結果は、ご察しの通り合格した。(してしまった?)

 

先生たちに合格の報告をしにいった。まあ、とことん褒められた。友達にも「すごいね!!」「さすが!!」と褒めちぎられた。

 

「満足」

 

「満足?」

 

「あ、合格したんだ」「よかった」

 

それ以外の感情は無かった。特に嬉しくもなかった。

 

なんとなーく、大学生活がスタートした。

同じ高校から進学した友達がいなかったから、一から友達を作り直しだ。

入学式ではサークル・部活の勧誘の嵐だった。

なんかもう今から青春とか熱い友情とかする気にもなれなかった。お酒の席とか、わちゃわちゃした場も好きではなかったので、ついにサークルにも部活にも入らなかった。

 

すっとばして現在大学2年生。

実を言うと、すっとばしたのではない。すっとばさざるを得なかったから。何も出来事がなかった。友達もできなかった。もはや作ろうというやる気も出なかった。SNSを見ると、みんなサークルの合宿やらなんやらで、すごく楽しい大学生活を送っているらしい。まさに人生の夏休みらしい。

 

ここまで長々と書いてきたが、僕が皆さんに伝えたいことはこれです。

 

自分主体で考える 

 

ということ。

僕は、高校時代に将来のことも考えず、周りの空気に流されて大学進学を目指し、必死に勉強し、ついには合格した。けれど、残ったものは何も無かった。目的も何もない。

それは高校時代、自分が本当は何をやりたいのか考えず、その場しのぎ的に勉強をし、適当な大学に進学したからだ。それで、体調も崩した。

 

こんな経験をした僕からみなさんに伝えたいことは、自分のことは自分で考える、といううことです。自分のやりたいことは、自分しかわからないし、誰かが目的の場所に連れていってくれることなんてない。周りに流されてたどり着くのは、砂漠みたいに何もないところだということです。

 

まとまりのない文章をお許しください。